レバンガ北海道が同じ東地区のサンロッカーズ渋谷を76-57で下し、今季敵地初勝利を飾った。

第1クオーター(Q)で2点先行すると、第2Q以降は司令塔の多嶋朝飛主将(30)を中心に堅い守備からリズムを作り、マーク・トラソリーニ(28)デイビッド・ドブラス(37)が得点を重ね引き離した。試合終了間際に逆転負けした前日の雪辱を果たした。次節17日は、16年のBリーグ誕生以来14戦勝ちのない千葉戦(札幌・北海きたえーる)で、チームの真価が問われる。

悪夢を、振り払った。残り1秒から逆転負けを喫した前夜に引き続き、この日も第1Qの9分過ぎまで9点を追う展開。だが相手のフリースローミスから市岡がリバウンドを獲得すると、司令塔・多嶋のパスを受けたトラソリーニが3点シュートを決めて潮目が変わった。多嶋は「昨日のゲームは忘れて、今日のゲームにどれだけ集中できるかというところでした。出だしはあまりよくありませんでしたが、しっかりと我慢して、自分たちらしくチームでのバスケットを続けることができた」。第1Q終盤に逆転すると、最後まで主導権を手放すことはなかった。

ジョゼ・ネト監督(47)は試合前、「また新たな試合であり、勝つチャンスがあるのだ」と選手に伝えた。シーズンを左右しかねない悲劇的な逆転負けのショックを、チーム一丸で払拭(ふっしょく)した。相手エースの元NBA選手サクレには21得点を奪われたが、厳しいゾーンディフェンスで全体の攻め手を減らした。攻撃では、フリースロー成功率を前日の50%から73%へと引き上げ、(ミスでボールを失う)ターンオーバー数は17から7に減った。指揮官は「相手を57点に抑え、攻撃は昨日よりも流れがよかった。その2つが(勝利の)大きな要因である」と振り返った。

次節17日には、Bリーグ誕生以来、まだ1度も勝てていない千葉戦。この日、節目の通算1000得点も達成した多嶋は「コンディションを整え、より良いレバンガのバスケットをお見せすることができるようにしっかりとやっていきたい」。タフなシーズンの試金石となる一戦に臨む。