東地区2位の仙台89ERSが奈良(西地区5位)を78-62で下し、ホームで3試合ぶりの勝利を挙げた。

第1クオーター(Q)はシュートの精度を欠きリードを許したが、第2Q残り4分50秒で逆転。ティルマン、ミラー、片岡らが効果的に得点を重ね、リードを広げた。

大黒柱不在を全員でカバーした。PG月野雅人主将(30)が腰痛のため6日の福島戦を最後に戦線離脱。ポイントガード(PG)新号に加え、シューティングガードが本職でドライブが武器の沢辺もPGでプレーする場面があった。沢辺は「勝ち星を増やして、いい形で雅人さんが帰ってこられるようにしたい。安心して療養に専念できるようプレーしたい」。片岡も「一番つらいのは不安と戦っている彼。コートにいなくても病院から後押ししてくれる。しっかり治してほしい」とエールを送った。チーム最多24得点のティルマンも、勝利後恒例の「1、2、3、89ERS!」のかけ声に続けて、「4、5、6マサトー」と、ブースターとともに月野を励ました。

16日に首位群馬に敗れて迎えたホームで快勝。桶谷ヘッドコーチは「月野と同じことはできないけど、各選手がそれぞれのいいプレーを出して自分の役割を全うしてくれた」と、チーム一丸の勝利に手応えを感じていた。【野上伸悟】