フィギュアスケーターの浅田真央さん(30)が「真央リンク」誕生を目標に掲げた。1日、11月30日に出版された「浅田真央 100の言葉」に合わせて、オンラインのインタビューに応じた。9月に30歳を迎え、今後の目標について聞かれると、「いろんな目標はあるんですが、1つは真央リンク、自分のスケートリンクを作りたい」と明かした。

「子どもの時からコーチに『いつか真央のリンクを作ったらいい』というのは言われていたんですけど、なかなかそういう思いにはなれず、ここまできてしまっていて。で、来年から何か自分ができることがあるかなと思った時に、自分がスケートリンクを作りたいという思いをみなさんに伝えて動きだすことで、その夢に向かっていま進んでいると思うので。私がスケートリンクを作って、日本の子供たちに良い環境で滑ってもらいたいなという思いはあります。そこで、私自身がアドバイスだったり、少しでも何かみなさんのためになることがあればやっていきたいと思います」。

現在、全国を回る「浅田真央 サンクスツアー」は応援してくれたファンへの感謝を直接伝えるためのショーだった。そのショーは来年で一区切りを迎える。その後は、リンクという形で感謝を届ける場所、機会を設けたい。そんな気持ちを語った。

「浅田真央 100の言葉」は、03年から密着取材してきたフジテレビの膨大なアーカイブから、100の言葉を厳選した書籍で、幼少時から現在までの写真とともに、姉の舞さんが初めて明かすソチ五輪フリー前の姉妹の会話、今回初めて取材に応じた父敏治さんが語る妻匡子さんと真央さんのことなどがつづられている。

浅田さんは「スケート人生全てが詰まっている本になっているなと感じました。写真などもたくさん入っています。私も知らなかったことがたくさん入っていて、特に家族からのメッセージは心に残りました。こんなことを言っていたんだなと思い出すことができましたし、この本からたくさん自分にエールをくれた感じがします」と感想を語った。

◆アスリートと施設 選手、元選手が施設を造った例としては、サッカー元日本代表の本田圭佑が設立に関わった多目的スポーツ施設「ゾゾパーク ホンダフットボール エリア」(千葉県)がある。選手に因んだ施設名では三重県津市のサオリーナ(レスリング女子の吉田沙保里)、北海道旭川市のスタルヒン球場(プロ野球のスタルヒン)などがあるが設立に関係はなく、後から名前がつけられるケースが主。