木下アカデミー所属の吉田陽菜(はな、15=京都)が、全国中学校大会中止の無念を演技にぶつけた。

冒頭の3回転フリップ-3回転トーループなど、ジャンプを全て着氷させて62・50点。2位発進となる好演技を「今シーズン最後のショート(SP)になると思う。今シーズンの全てを出し切れるように、思い切って。すごく安心しています」と落ち着いた表情で振り返った。

新型コロナウイルスの影響で全国中学校大会(1月30日~2月2日予定、長野)が中止。中3の吉田にとって大舞台が1つ消え「ショックではあったけれど、もう1回、試合があるのはありがたい」と切り替えた。現在は京都で練習を積むが、生まれは地元の愛知。28日のフリーはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を組み込む予定で「今シーズンの全てを出し切れるようにしたい」と誓った。【松本航】