男子決勝は、勝てば両者今大会初優勝という試合で、白新が広神に69-44と圧勝、初優勝を果たした。第1クオーター(Q)は18ー17と1点差だったが、第2Qから一気にギアを上げ、最後まで試合の主導権を譲らなかった。SF平岡皇太郎(おうたろう=2年)が26得点を挙げるなど大活躍。幼少期から同チームで主将のPG松島慎弥(2年)との好連係で得点を量産した。

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「自分がやってきたことが全部出せてうれしいです!」。決勝で26得点を挙げた平岡は初優勝をかみしめていた。

試合中には特に2つのことを意識。1つ目はトラベリングをしない。2つ目はチームメートがボールを運んできたときにすぐにもらいに行くこと。そして、ドリブルなどでボールを運ぶときに逆側を常に見ることも心掛けた。「リバウンドからの1対1もうまくできた」とこの日の活躍を振り返った。

主将の松島との連係も光た。2人は保育園の年長の頃から同じクラブに所属しており、幼い頃から気心が知れていた。週に5~6回通ってクラブで練習。休みの日には鬼ごっこやサッカー、野球をするなど体を動かして遊んでいたという。

松島は「(平岡とは)小さい頃から一緒にプレーしているので頼りになる。いい活躍をしてくれて助かった」と戦友の好プレーをたたえた。平岡は松島を「チームをまとめるのがうまくて、自分がここが駄目だったとか素直に気持ちを伝えることができ、頼れる存在」と明かした。

堀里也監督(39)も平岡の成長ぶりを評価しており「将来的には松島とタッグを組んでPGを担ってもらいたい」と期待する。

平岡は、自身の今後の課題に「高い位置でオフェンスを止める事」と話し「ここで終わらずに全国で優勝したいです!」と気持ちを込めた。【飯嶋聡美】