日本スケート連盟の理事会が24日、都内で開かれ、フィギュア・アイスダンスの村元哉中(27)高橋大輔(34=ともに関大KFSC)組が、世界選手権(3月22~28日、ストックホルム)日本代表の補欠登録を辞退したことが報告された。

村元が昨年12月の全日本選手権(長野)で左膝を負傷。その後、今月内の指定日に国際スケート連盟(ISU)が撮影と映像提出を求めている、オンラインでのミニマムポイント(最低参加条件)獲得審査に万全の状態で臨めないことが理由と本人側から申し出があった。

2人は連名で連盟にコメントを寄せ、報道陣の取材に応じた竹内洋輔フィギュアスケート強化部長が読み上げて発表した。

「このたび、世界選手権の補欠を辞退することとなりました。ISUよりオンラインにて出場に向けたポイント獲得の機会をいただきましたが、提出時期に万全のコンディションで挑むことができず、お見送りさせていただく結果となりました。今後は来シーズンに向け、1つ1つ課題をクリアし、来たるべき試合に全力で挑んでいきたいと思います。今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします」

補欠に繰り上がったのは深瀬理香子(大東大)張睿中(カナダ)組。世界選手権に向けてはISUの指示に従いつつ、日本スケート連盟としても万全の感染症対策を講じながら、選手の派遣準備を進めている。

ミニマムポイントの緩和措置に伴い、今月のチャレンジカップ(オランダ・ハーグ)への派遣中止も決まった。