1月の春高バレーに出場をした東京学館新潟を主将としてけん引した川辺洋介(3年)が国士舘大に進学する。春高バレーでは初戦敗退と悔しさが残る結果となったが、高校3年間でよりバレーの楽しさを知った。長年の目標だった体育教員を目指すが、「行けるところまで行ってみたい」とVリーグ入りも視野に新たな挑戦が始まる。

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大学進学を川辺は「楽しみ」と心待ちにしている。高2年の時に国士舘大の練習に参加。チームの雰囲気の良さを感じて、同大への進学を決めた。体育教員になりたいという「夢」があった。父が中学校の体育教員で、バレー部の監督も務めていた。幼少期に父に連れられて練習に行き、体育館の隅でボールを触って遊んでいたころからバレーに対する興味が芽生えたという。

父のバレーを教える姿や練習のやり方、選手が上達していく姿を見て、「すごいな」と感銘を受けて体育教員を目指すようになった。東京学館新潟の体育教員も国士舘大OBが多く、同大の教育制度が充実しているという点も決め手だった。

昨年11月の春高県予選の決勝ではウイニングスパイクを決めるなど、主将として2年ぶり13回目の優勝へチームをけん引した。2年ぶり出場となった「全国舞台」1月の春高バレーでは初戦、佐賀学園に0-2と完敗。悔しさが残る結果だったがバレーの楽しさを改めて感じた。

「行けるところまで行ってみたい」。体育教員の目標を持ちつつも、Vリーグ入りにも挑戦するつもりだ。「自身の成長や出会いで進む道を決めたい」と大学ではっきりとした自分の将来像を描いていく。【飯嶋聡美】

◆川辺洋介(かわべ・ようすけ)2002年(平14)4月29日生まれ。バレーボールをやっていた両親と兄の影響を受け、山の下中からバレーボールを始める。中2の夏からレフトで先発入りし、2年の県大会でベスト8。高校では1、3年時に春高バレー出場。178センチ、68キロ。