ヤマハ発動機は前半の戦いで劣勢となり、2連敗を喫した。前節14日のキヤノン戦で先発した、日本代表経験を持つ山本幸輝(30)と伊藤平一郎(30)の両プロップがベンチスタート。岡本慎太郎(24)、西村颯平(28)の組み合わせで神戸製鋼攻略をもくろんだ。

堀川隆延監督(47)は「前半、ゲームプランではボールを持ってアタックしたかった。例えばセットプレーを減らして、ペナルティーからもタップキックで(速攻し)、ボールポゼッションを上げたかった。今日の(先発)2人はワークレートが高く、力が発揮できるかなと思った」。実際に速攻を仕掛けるシーンが目立った一方、スクラムでは劣勢となり、神戸製鋼にリズムを作られた。同監督は「前半メンバーのスクラムのスキル、経験値が浅かったということだけだと思います。そういった経験がこれからチームの成長につながる。1つの光と感じています」と伸びしろに期待した。

19年W杯日本代表でスクラムを担当した長谷川慎コーチは、ヤマハ発動機の指導で培ったノウハウを代表強化に生かした。あくまでもスクラムへのこだわりはチームとして貫くが、一方で他チーム所属の代表選手などに浸透したことで「スクラムのアドバンテージは少なからず昔よりはなくなっている」(堀川監督)という。

チームは現在、成長の過程にある。ロックの大戸裕矢主将(31)は「負けた直後で悔しい思いはあるけれど、1週間、ポジティブにいいプレーをしていきたい」。次節のNTTドコモ戦(4月3日、大阪・万博記念競技場)で、また進化した姿を見せる。【松本航】