東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの観客上限方針などを話し合う大会組織委員会、東京都、政府、国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)の5者協議が28日、都内とオンラインで行われた。

大会期間中の新型コロナウイルス対策と選手らの行動ルールをまとめたプレーブック第2版についても、この日夜の発表に向けて議論を進める。

日本側は、まず国の丸川珠代五輪相(50)があいさつ。「国としては、まずは防止に全力を尽くして7月の東京大会を安心安全に。新型コロナ対策調整会議は本日、変異株に対応した追加的な対策として(都、組織委との)3者の考えを取りまとめたところ。プレーブックの改定についても緊密にやってきた」と報告した。

観客数については「前回(3月)は海外観客を認めないことでご理解いただいた。4月中に方向性を示すとしていたものを進めていきたい。(IOC、IPCには)大会関係者の削減について既にご理解いただいておりましたが(観客についても)ぜひお願いしたい」と理解を求めた。

続いて都の小池百合子知事(68)が都庁からオンラインで出席し「約1カ月ぶりの5者協議。連帯の証としてプレーブック第2版の更新したい。大会開催に当たり、何よりも優先されるのはコロナ対策」とした上で「本日は観客の取り扱いについて議論することになっておりますが、変異株、分析も進んできた。人流を抑制することが大事。飲食店にさまざまなご協力をいただきながら、対策をしてウイルスを封じ込めたい」と語った。

大会に向けて準備は「着実に進めている」と強調し「コロナという世界的に直面している災い。このコロナ禍を乗り越えて開催する大会が希望の灯火、明かりとなって真の共生社会につながっていきますように」と述べた。

最後に、組織委の橋本聖子会長(56)が話をした。「3月に続きまして5者協議の場をいただき、ありがとうございます。大会開幕まで、あと86日となりました。今日は、すべての大会参加者が順守すべきプレーブックの第2版を発表します。心配されている国民、都民に。世界最大の大会運営を担うものとして、どのように安心安全な大会を行うか示したい。プレーブックが本日時点の(対策の)答えです」と力を込めた。

観客上限については「前回(3月に決めると話していたころ)は予期できないことが起きている。観客については、どのように結論を出すか。その場合も丁寧に説明し、大会関係者の理解を得ていく必要がある」と説明を尽くす考えを示した。

この5者は先月、東京大会に海外からの観客を受け入れることを断念。今月は国内観客の上限に関して方向性を示すとしていたが、4都府県への緊急事態宣言の発令などがあり、状況が流動的となっていた。