ラグビー日本代表(世界ランキング10位)は20日午後10時、エディンバラで19年W杯日本大会の白星以来となるスコットランド(同7位)戦に臨む。21年最後のテストマッチに向けて、先発するNO8姫野和樹(27=トヨタヴェルブリッツ)は“盛り上げ隊長”として引っ張る覚悟を示した。

2年前、日本が過去最高のW杯8強入りを決めた相手との再戦は、簡単にいかない80分になる。相手は11月に入り、オーストラリア(同5位)に15-13で勝利。日本が10月に大分で敗れた強豪を倒して波に乗る。

一方、日本は6日のアイルランド(同5位)戦で5-60と大敗。新型コロナウイルスの影響で昨季テストマッチを行えなかった影響も指摘されるが、姫野は「試合の中でできた、できなかったというのを実感しながら成長していくもの。でも(昨季)そこができなかったからといって、言い訳にしたくない」と言い切る。自身は19年W杯で注目を集めたボール争奪戦での「ジャッカル」など存在感が際立つが、チーム全体に目を向けて課題を挙げた。

「グラウンドの中でのパッション(情熱)、エナジー(エネルギー)が足りない。いい時はみんなエネルギーがあって、次(のプレー)へのエネルギーを感じられる。そこはもっともっと、自分が(先頭で)出せるところかなと思います」

アイルランド戦の敗戦後、姫野は「本当に情けない試合をしたと思うし、泣きたくなるぐらい悔しい」と正直な心境を漏らした。自らのプレーに一定の手応えがある分「自分のパフォーマンスが良くても、チームとして(やりたいことが)できないとショック」。打開への誓いはシンプルだ。

「チームの勝利(が強豪相手に得られていない)というところで、そこまで(自分が)大きなインパクトを与えられていない。もっともっと、いいプレーをして鼓舞する。そこは得意な部分。パッション、エナジーを出して、いい雰囲気でやれるようにできるんじゃないかなと思う」

ボールを持てば、前に出る。ボール争奪戦でしつこく絡む-。その背中で仲間を盛り上げる。【松本航】

 

【日本代表先発】

〈1〉クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5キャップ

〈2〉坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)26キャップ

〈3〉バル・アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)19キャップ

〈4〉ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5キャップ

〈5〉ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)12キャップ

〈6〉リーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)71キャップ

〈7〉ピーター・ラブスカフニ(主将、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)12キャップ

〈8〉姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)21キャップ

〈9〉流大(東京サントリーサンゴリアス)26キャップ

〈10〉松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)28キャップ

〈11〉シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)5キャップ

〈12〉中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)29キャップ

〈13〉中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)1キャップ

〈14〉松島幸太朗(クレルモン・オーヴェルニュ)43キャップ

〈15〉山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)21キャップ

 

【スコットランド先発】

〈1〉ジェイミー・バッティ(グラスゴー)21キャップ

〈2〉ジョージ・ターナー(グラスゴー)19キャップ

〈3〉ザンダー・ファーガソン(グラスゴー)41キャップ

〈4〉スコット・カミングス(グラスゴー)20キャップ

〈5〉グラント・ギルクリスト(エディンバラ)47キャップ

〈6〉ジェイミー・リッチー(エディンバラ)30キャップ

〈7〉ハミッシュ・ワトソン(エディンバラ)44キャップ

〈8〉ジョッシュ・ベイリス(バース)1キャップ

〈9〉アリ・プライス(グラスゴー)45キャップ

〈10〉フィン・ラッセル(ラシン92)57キャップ

〈11〉ドゥーハン・ファン・デル・メルバ(ウスター)12キャップ

〈12〉サム・ジョンソン(グラスゴー)20キャップ

〈13〉クリス・ハリス(グロスター)30キャップ

〈14〉ダーシー・グレアム(エディンバラ)21キャップ

〈15〉スチュアート・ホッグ(エクセター)87キャップ