日本スケート連盟のフィギュア委員長を務める伊東秀仁氏(60)が25日、年齢制限引き上げに対する日本のスタンスを示した。

都内で行われた理事会後に取材対応。現在は6月30日時点で満15歳となっているシニアの年齢制限の17歳への引き上げが、ISU(国際スケート連盟)総会(6月5~10日、タイ・プーケット)の議題となっている。

17歳に引き上げる際に22~23年は15歳、23~24年は16歳、24~25年は17歳とする提案がある。伊東氏は段階的な年齢制限の引き上げに賛意を示した。プーケットでの議論に向けて「上げるのであれば、段階的に。今年15歳でシニアだった選手が(一気に上げて)17歳となると空白になる。何とか空白は埋められるようにしたい」と強調した。

ISU総会には日本から伊東氏らが出席予定。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のシーズンに年齢制限が17歳となっていれば、4回転ジャンプを武器に今季の全日本ジュニア選手権を制した島田麻央(13=木下アカデミー)は出場できなくなる。