北京五輪のスピードスケート女子で金メダル1個、銀メダル3個を獲得した高木美帆(28=日体大職)が16日、今季からナショナルチーム(NT)を離れて現役生活を続行すると発表した。昨季までNTのヘッドコーチを務めたオランダ出身のヨハン・デビット氏と新チームを結成する。都内で会見に臨み「北京五輪という大きな目標が終わって、1歩外に出てみたいと思った」と心境を語った。
15年に来日したデビット氏とは、7年超の師弟関係で「スケート以外でのたくさんの気づきを与えてくれる。ヨハンとまた滑りたい」と絶大な信頼を寄せる。今後の拠点は国内と、同コーチが住むオランダが中心。「私がどこかに新しい住居を構えるとかはない。必要ならオランダに合宿に行くことも、日本で高地トレーニングをすることもある」と説明した。
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への出場意思は明言しなかった。「ミラノよりも、1年1年を積み上げていくことが大事。速く滑りたい気持ちをぶらさずに、取り組んでいきたい」。スケーターとして成長を追い求める姿勢は、新体制になっても変わらない。【佐藤礼征】
◆高木美帆 たかぎ・みほ。1994年(平6)5月22日、北海道生まれ。5歳からスケートを始める。09年バンクーバー五輪でスピードスケート史上最年少の五輪日本代表に。18年平昌五輪団体追い抜き金メダル、1500メートル銀メダル、1000メートル銅メダル。22年北京五輪は1000メートルの金を含む4個のメダルを獲得した。164センチ
○…ヨハン・デビット氏はオンラインで会見に出席し「彼女が最後のストロークを滑りきるまで、ずっと彼女のコーチでいたい」と“生涯専属”を誓った。将来的には「チーム高木美帆」の規模を拡大させる意向。「国際的なチームになるか考えている段階ではあるが、世界で一番強いチームを作りたい」。高木が将来的に引退した場合のチーム存続も言及。「彼女にはロールモデルとなって、いつまでもスケートに携わる人間であってほしい」とした。


