今年1月の4大陸選手権でジュニアながら銅メダルを獲得し、今季シニア本格参戦1年目の三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が全体3位の169・94点をマークした。

記録は非公認ながら自己ベストを上回るスコアを出した。

「チームジャパンの皆さんに助けられながら演技ができました」

前半2本目の4回転トーループを予定の2連続にできず、後半最初の4回転トーループも2回転になったものの、冒頭のループなど4回転3種3本に成功。トリプルアクセル(3回転半)からの3連続も決めた。

フリー曲は「美女と野獣」。先週の東京選手権では「ビーストのまま終わってしまった」と反省点を上げていたが、今大会は「ビースト8割にビューティー2割。ビースト成分が高めです」。そう冗舌になるほど演技の質は高かった。

世界初のクワッドアクセル(4回転半)成功者であるイリア・マリニン(17=米国)にも刺激を受けた大会となった。日本の学年で言えば1つ上のジャンパーが、この日は不成功だったものの4回転半(4A)にトライした姿を目に焼きつけた。

「昨日の練習から4Aの失敗は全然なかったし、それ以上に、さっき(宇野)昌磨君も話していた通り、他のジャンプもすごい。3回転を跳ぶかのような軽さで『どうしたら、あんな風に跳べるんだろう』って、ずっと見ていました。何か(極意が)あると思うんで見つけたいなって」

その大技4回転半に自身も挑む考えはあるか聞かれると、苦笑いした上で冒険心の一端を明かした。

「自分はアクセルなんてやろうと思ってないんですけど、実は5回転を1回、やったことあるんです。5回転サルコーです。半回転くらい足りなくて身の危険を感じたので4Aの危険さが分かりますし、そのチャレンジ精神がすごいなと思いました」

今大会は、盟友である鍵山優真(19=オリエンタルバイオ/中京大)の左足首負傷による欠場を受けて緊急出場した。そして大いに刺激を受けた。生の現場で向上心を触発され、グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ(10月21~23日、ノーウッド)と第2戦スケートカナダ(10月28~30日、ミシサガ)へ向かう。

「これから重要な大会が始まるので、しっかりと今季の経験を生かして成長していきたい」

今月4試合目、この5週で4戦という過密日程に挑むことで大きく進化する。【木下淳】