女子は39歳のAYUMIこと福島あゆみが2連覇した。昨年の世界選手権を制したAMIこと湯浅亜実(24)との決勝で2-1と競り勝った。AYUMIはゴールド・ワールドシリーズ北九州大会(24~25日、西日本総合展示場新館)へ出場し、五輪へ最短ルートとなる世界選手権(9月、ベルギー)の選考レースに突入する。
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AYUMIはこらえていた感情を抑えられなかった。
2-1で競り勝った決勝後のインタビュー。あふれ出る言葉を選ぶことなく「決勝前にも泣きそうになっていた。ここに来られて、本当にうれしいです」と話しながら泣いた。
出し尽くした先に2連覇があった。
何度も顔を合わせた後輩と、決勝の大舞台に立った。本音は「当たるのが本当に嫌やな」。
壇上に立つと無の境地だった。表彰式後に「必死で、自分が何をやったか映像を見ないと分からない」と口にした。
磨き上げた技も、相手の様子も、採点結果も覚えていない。それでも磨き上げたレッグワークはぶれなかった。
ブレイキンで女子選手の呼び名は「Bガール」。周囲には10代も増えたが、この日の準決勝後にもAYUMIはライバルに声をかける。
「休んで!」「あと3本(ラウンド)頑張ろう」。
連戦の疲労も、個性豊かな面々の魅力も競演して分かっている。
緊張で左の手のひらに「がんばれ」と書いて臨んだ39歳には強さと物腰の柔らかさがある。
高校、専門学校を経て経験したカナダ留学。異国の地で英語の壁にぶつかり、友人ができずに悩んでいた21歳の時、姉の影響でブレイキンに出会った。
五輪種目になることも、自らがその舞台に近づいていることも想像はできなかった。
約1年半後の夢舞台へは「1個1個、自分で頑張って、その先にパリがあったらいい」と語るにとどめた。
選考レースも、無我夢中で駆け抜ける。【松本航】
◆福島(ふくしま)あゆみ 1983年(昭58)6月22日生まれ、京都府出身。カナダ・バンクーバーへ留学後の21歳でブレイクダンスを始める。米国、カナダの大会で好成績を残し、24歳で帰国。数々の国際大会で実績を残し、日本女子をけん引。21年世界選手権、22年全日本選手権優勝、同年ワールドゲームス銅メダル。154センチ、47キロ。


