柔道の世界選手権(5月7~14日、ドーハ)日本代表が10日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で会見し、男女7階級9人ずつの計18選手が勢ぞろいした。

男子は東京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得した60キロ級の高藤直寿、66キロ級の阿部一二三、81キロ級の永瀬貴規が出場。高藤と阿部は2連覇、永瀬は昨年3位のリベンジを期す。

90キロ級はホープの村尾三四郎が出場。昨年10月の前回大会に初出場し、惜しくも銀メダルだった100キロ超級の斉藤立は、五輪2連覇の父で15年に亡くなった斉藤仁さんとの親子世界一へ再チャレンジする。

抱負など男子9選手のコメントは次の通り。

60キロ級◆高藤直寿(パーク24)「何回優勝(5度目を目指す)とか考えずに、とりあえず金メダルを取って次の五輪につなげられるようにしたい。1戦1戦、泥くさくてもいいので勝ちにこだわっていくと思います。戦術等でも僕が試合全体を支配して、投げ方とかではなく圧倒的な柔道を見せたいと思いますので、楽しみにしていてください。自分の階級は、あまり全体的にレベルが上がってないのかなと思います。若い選手も出てきてますけど、戦っておきたい選手はあまりいなくて。できれば強くない選手とやって優勝しちゃえばいいかなと(笑い)。それを望んでいます」

66キロ級◆阿部一二三(パーク24)「やっぱり最大の敵は自分だと思うんで、しっかり自分に打ち勝って2連覇、そして4度目の優勝を目指したい。本当にシンプルに誰が見ても『阿部一二三、強いな』って思わせるような柔道をしたい。どの選手が上がってくるか分からない状況。誰が来ても自分が100%を出せば負けないと思っているので、それを出すだけだなと思っています」

66キロ級◆丸山城志郎(ミキハウス)「自分を信じて執念を持って戦いたいと思ってます。応援よろしくお願いします。諦めずに、執念を持って戦っている姿を見ていただけたらなと思っています。戦いたい選手は特にいない。自分の力を出し切りたい」

73キロ級◆橋本壮市(パーク24)「優勝だけを目指して頑張りたい。来年五輪がありますが、まずは今年がとても大事だと思っているので優勝だけを目指して戦いたいと思っています。根気強く、我慢強い柔道をしたいと思います。去年の決勝で負けているツェンドオチル(モンゴル)にしっかり勝って借りを返したい」

81キロ級◆永瀬貴規(旭化成)「試合までの残り2カ月、勝つための準備をして優勝だけを目指して頑張っていきたいと思います。相手に隙を与えない柔道をして、頑張って精進したいなと思います。私も(戦いたい相手は)昨年の世界選手権で敗れているグリガラシビリ(ジョージア)選手。今、最も勢いのある選手だと思っているので、しっかりリベンジしたい」

90キロ級◆村尾三四郎(東海大)「今年の世界選手権は、来年の五輪に向けてとても重要な試合だと思っているので、自分の持てる力を全て出して優勝したいなと思います。最後まで一本を取りに行く柔道であったり、勝負に対する姿勢だったりを見てもらえたらなと思います。先週のグランドスラム(GS)タシケント(の決勝)で敗れたボボノフ選手(ウズベキスタン)と、同い年で東京五輪チャンピオンのベカウリ選手(ジョージア)と対戦して、勝って優勝したい」

100キロ級◆飯田健太郎(旭化成)「自分の実力を100%出し切れるような準備をしたい。優勝を目指して頑張ります。得意技である内股に注目していただきたい。100キロ級は全体的にレベルが高いので、警戒するより、どの相手にも自分の力を過信せず、自分の100%を出し切ることが大事かなと思います」

100キロ超級◆斉藤立(国士舘大)「去年の悔しさを晴らして必ず優勝しようと…優勝します。最後まで我慢して自分のチャンスをものにできるように頑張ります。立って良し寝て良しの柔道をして、根こそぎ一本を取りに行く柔道を、えー頑張ります。自分も先週の決勝で敗れたユスポフ選手(ウズベキスタン)と、世界選手権の決勝で敗れたキューバのグランダ選手にリベンジしたくて、そしてやっぱり、何と言ってもフランスのリネール選手。全力を出し切って、どのぐらいできるのか。負ける気はなく、絶対に勝てるという自信を持って全てを懸けて挑みたい」

100キロ超級◆影浦心(日本中央競馬会)「回ってきたチャンスを無駄にしないように、2度目の世界王者になれるように頑張ります。スピードと担げるところを見ていただけたら。100キロ超級はリネール選手を筆頭に、最近はアジア勢も力をつけてきていると思います。研究して対策していきたい」

◆鈴木桂治監督「前回の世界選手権から短い期間の中、選手たちは一生懸命、自分たちの実力を発揮できるような準備をしているところ。残りの1カ月半、2カ月弱、やり残しのないよう最後まで準備した上で、強化を行った上で、ドーハでの戦いに備えたい。最高の状態に持っていけるような準備をする我々監督、コーチ、スタッフ全員の力を1つにして戦いたい」

【木下淳】