女子400メートル個人メドレーで東京・淑徳巣鴨高2年の成田実生(みお、16=金町SC)が2冠を達成した。4分36秒89で初V。派遣標準記録4分38秒53を突破し、優勝した200メートル個人メドレーに続き世界選手権(7月、福岡)代表に内定した。

前回女王の谷川亜華葉(イトマン近大)も2位で代表に内定。女子50メートル自由形は池江璃花子(22=横浜ゴム)が24秒74で3連覇し、100メートル自由形、50、100メートルバタフライと合わせて2年ぶりの4冠に輝いた。

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全身をしなやかに使い、成田がスッと前に出た。250メートルをターンし、平泳ぎで前回女王の谷川を捉えた。0秒60リードしてクロールに入り、決着は1秒01差。初日1番手の決勝種目だった200メートル個人メドレーと、最終日最後の400メートル個人メドレーを制し、2冠締め。「勝負が懸かった中で優勝できたことは、すごくうれしい。最後はなんか止まりそうだった」と笑わせた。

焦らなかった。後半勝負をもくろんだレース。最初のバタフライを6番手で入ったが、その位置だったことは決勝後に知った。「順位はあんまり気にしてなかったけど、ちょっとビックリ」。続く背泳ぎで4番手に。そこから想定通りにギアを上げ「周りの選手についていけて、ブレ(平泳ぎ)からきちんと上げられた」とうなずいた。

昨年の世界ジュニア選手権3冠のホープは、高校生らしい一面もある。3月中旬のある日、目覚めると午前9時45分。既にジムでの練習が終わるころだった。日常的に片道45分の満員電車で高校に通い、厳しい練習もこなす。睡眠時間を増やすよう試みている最中で、その日は珍しく寝坊した。「本当にアラームの音が聞こえなくて…。(コーチに)『選考会前に寝坊する人なんていないよ』と言われました。今は笑いながら話せるけど、そういうのもあって不安でした」。それほど1回の練習を大切にしてきた。

大会中は男子個人メドレー2冠の瀬戸大也を見つめ「自信にみなぎっていた」と刺激を受けた。初めての世界選手権が待ち遠しい。

「かっこいい姿を見せたい。ベストタイムを目指して、泳ぎたいと思います」

穏やかな口調の16歳が世界に名を売る。【松本航】