成年男子の部ライト級で新潟の井上偉心(日大2年、新潟・開志学園出)が優勝した。決勝は高優一郎(石川・拓大4年)と打ち合いの末に3-2の判定勝ち。上級生の実力者との接戦を制した。昨年は新型コロナウイルス感染で辞退していただけに、雪辱の機会を手にした。県別総合順位の上位2県が国体出場権を得る成年男子、少年男子で新潟はともに1位でクリア。国体出場1枠の成年女子は2位で出場を逃した。
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判定勝ちのコールを聞いた瞬間、井上は込み上げてくる涙を懸命にこらえた。「本当にうれしかったので、つい…」。リングを下りる頃には我慢できなくなっていた。会心の勝利だった。「決めていた」と試合開始のゴングと同時に打ち合いに出る。相手の高は、昨年の関東大学リーグ戦のライト級でMVPに相当する階級賞を取った実力者。それでも「絶対に勝てる」と1歩も引かなかった。
接近戦での連打に、離れ際のストレート。3回に右フックをもらってぐらついたが「気持ちで前に出た」。判定は3-2と接戦も、「相手の圧力はそれほどでもなかった」。高校時代のバンタム級から大学に入って2階級アップ。体重増に伴って付いたパワーを強敵相手に披露した。
国体にはこだわりがある。開志学園3年だった一昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため大会中止。昨年は代表に選ばれていたが自身が感染し辞退していた。「やっとです。本当に出たい大会。国体でも勝ちたい」と募った思いが力になる。
国体以外にも今年は全日本選手権出場での上位進出を目指している。「手応えになった」と今大会でステップを着実に1つ上がった感触を得た。【斎藤慎一郎】
○…少年の部ライト級では新潟の天井沢祐志(開志学園1年)が優勝した。決勝では6月の北信越高校総体で敗れた玉村駿伍(福井・武生商工3年)に3-2の判定で競り勝ち、リベンジした。3回の残り30秒から猛ラッシュ。「気合を入れたら、相手も打ち合ってきたので気持ちが乗った」と勝負どころで堂々としたインファイトで応戦。成年の部ライトヘビー級では高校の先輩でもある兄一志(新潟・拓大3年)が優勝。「一緒に国体に出られるのがうれしい」と笑った。


