第76回ウインターカップが開幕し、男子はNBAプレーヤーで日本代表の渡辺雄太(サンズ)の母校、尽誠学園(香川)が美来工科(沖縄)を82-59で下して2回戦に進出した。

土浦日大(茨城)は能代科学技術(秋田)を87-72で破った。女子は優勝2度の岐阜女が大勝発進。初戦で高校総体(インターハイ)8強の富岡東(徳島)を102-62で圧倒した。

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渡辺雄太先輩を超えろ-。尽誠学園の司令塔を務める1年生の金山颯(はやて)が20得点を挙げ、総体2年連続8強のチームをけん引した。一時6点差に詰められた第3クオーターには、立て続けにシュートを決めて突き放し、流れを渡さず。「みんなで取ってつないでくれたボールを、自分の役割としてしっかりスコアできた」。その言葉にはルーキー離れした風格が漂った。

NBAのサンズの渡辺は卒業生。金山は「偉大な先輩。すごく影響をもらっている」と力を込める。その渡辺が5月に母校を訪れた際には、練習を“観察”する機会に恵まれた。「1本1本のシュートに対する集中力が全然違った。質の高さを感じた」。以来、自身もシュート練習への取り組み方が変わった。1本ずつ集中力を高めて打ち続けた。効果はウインターカップの大舞台でも発揮された。

その「偉大な先輩」はこの夏のW杯で、日本代表のエースとしてパリ五輪出場権をもたらした。金山は「すごく心を動かされた」と振り返り、「僕たちも、みんなに楽しんでもらえるようなプレーができれば。日本一を目指す」と刺激に変えた。

尽誠学園のウインターカップ最高成績は、渡辺を擁した11、12年の準優勝。色摩(しかま)拓也監督はこの日の朝、渡辺から「頑張ってください」と電話を受けた。“先輩超え”を目指す後輩たちが、冬を熱く盛り上げる。【奥岡幹浩】

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送

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