レスリングの男子フリースタイルの全日本合宿が2日、都内のNTCで公開され、19日に開幕するアジア予選(キルギス)でパリオリンピック(五輪)切符を狙う選手らが汗を流した。

全6階級中4階級で出場枠に挑む中、97キロ級の吉田アラシ(20=日体大)は「重く受け止めず、深く考えずに準備してきた」と柔和な表情をみせた。

92キロ級だった昨春のアジア選手権を日本男子最年少の19歳3カ月3日で制した大器。選手だったイラン人の父ジャボさんのもと、3歳で競技を始めた。幼少期から映像で見たのも、レスリング大国のイラン選手の巧みな組み手。「自分の強みも同じ」と目からも吸収した系譜がある。

パリへはアジア予選は上位2人、逃した場合は5月の世界最終予選(トルコ)に回り、上位3人に入る必要がある。名前の由来は、イラン神話の英雄「アラーシュ」から。弓の名手のように、フランス行きを射止めに行く。