フィギュアスケートのペア「りくりゅう」こと三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が17日、今季限りで現役引退することを電撃発表した。同日午後、都内の赤坂御苑で園遊会に出席。引退発表後では初の公の場となり、木原は淡いグレーの袴(はかま)、三浦は薄いピンク色の振袖に金色の帯姿で参加した。2人でにこやかに笑い合う様子も見られた。

この催しを主催する天皇、皇后両陛下と対面。祝福されると「ありがとうございます」と感謝した。2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)ではショートプログラム(SP)5位ながら、フリーで6・90点差を逆転。現行の採点方式となった06年トリノ五輪以降では史上最大の下克上で金メダルをつかんだ。その場面について、木原はあらためて「三浦さんに支えていただいた。SPが終わった時点で五輪が終わってしまったと思ったが、三浦さんが奮い立たせてくれて、フリーで立ち直ることができました」と相方に感謝。三浦は「私たち組んで7年滑ったんですが、今回の五輪だけ木原選手は泣いていた。それ以前は常に支えてくれた。今回は私が支える番だった」と振り返った。

今後について、木原は「日本の皆さまにペアを知ってもらえるように、新たなことに挑戦していきたい」と語り、三浦も「同じです」と口をそろえた。現在はカナダ・オークビルを拠点としているが「今後、カナダになるのか、日本になるのかは、今の時点では分からない状況です」と話すにとどめた。

2人は同日午前、そろってXを更新。「この度、三浦璃来・木原龍一は今シーズンをもちまして現役を引退することを決断しました」と表明した。

◆園遊会 天皇、皇后両陛下主催で毎年、春と秋の2回、赤坂御苑で開かれるガーデンパーティー。両陛下が衆・参両院の議長・副議長・議員、内閣総理大臣・国務大臣、最高裁判所長官・判事、その他の認証官など立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事・議会議長、市町村の長・議会議長、各界(産業・文化・芸術・社会事業などの分野)功績者とそれぞれの配偶者を招待。両陛下や成年皇族が約1時間以上にわたり御苑内を歩き、招待者と言葉を交わす。明治期に始まった「観菊会」や「観桜会」の流れをくみ、園遊会という名称は、戦争で中断した後の1953年(昭28)から。

【ありがとう!りくりゅう】写真で振り返る電撃引退 五輪金をつかんだ三浦璃来、木原龍一の軌跡