社会人Xリーグが設立30周年を迎えた2026年、新たにトップ11チームで再編された国内最高峰「Xリーグプレミア」で、富士通フロンティアーズが開幕2連勝を飾った。日本選手権ライスボウルの決勝カード常連、宿敵のパナソニック・インパルスと2戦目にして顔を合わせ、接戦の末に4点差で競り勝った。
東西の顔となっている強豪同士、総当たりで全国対戦となった新リーグのレギュラーシーズンで5年ぶりの対戦が早くも実現した。
先制は富士通。敵地に乗り込んだ第1クオーター(Q)に、ディフェンスバック(DB)ブロンソン・ビーティーがいきなりインターセプト。相手からパスと攻撃権を奪い、キッカー(K)納所の42ヤードフィールドゴール(FG)につなげた。
第2Qはホームのパナソニックに逆転タッチダウン(TD)を許したが、ランニングバック(RB)香川の12ヤードラン、新加入タイトエンド(TE)ダニエルへの29ヤードパスなどで前進。最後は、司令塔のクオーターバック(QB)高木からワイドレシーバー(WR)サマジーへの17ヤードTDパスが通って逆転した。
その後の守備でもDBブロンソンが牙をむく。相手エースRBに強烈なタックルを食らわせ、ボールをファンブルさせて攻撃権をもたらした。ここも、きっちり得点。RB三宅のランやWR木村への26ヤードTDパスでリードを広げた。
意地のパナソニックにTDを返されて17-14で迎えた第3Qは、FGも決められて17-17と再び追いつかれた。同点のまま、同Q残り10秒。富士通はQB高木から、TEダニエルに11ヤードの来日後初TDパスが決まり、勝ち越しに成功した。
最終の第4QもFGを決められて24-20。リードは4点の状況で、守備陣が奮起した。関西学院大(関学大)出身のルーキーDB東田がインターセプト。さらにはブロンソンが相手のランストップ後にボールをかき出してファンブルを誘った。極めつきは、相手の最後の攻撃シリーズだ。ラインバッカー(LB)徳茂のQBサックが飛び出した後、ブロンソンが望みを断ち切るインターセプトで試合を終わらせた。4度のターンオーバー(攻守交代)誘発で接戦をものにしたチームに貢献し、文句なしのゲームMVPに輝いた。
ライスボウル2連覇中のパナソニックは、まさかの開幕2連敗。日本トップクラスの陣容を誇り、レギュラーシーズンで2敗するだけでも19年以来7季ぶりという珍しさだったが、オービック、富士通という過去にも敗戦経験のあるトップ勢との対戦が序盤から組まれた結果、創部した1974年(昭49)以来初の2連敗発進となった。
反対に、新旧王者対決を制して波に乗った富士通。次節は6月20日、本拠の富士通スタジアム川崎に、早稲田大(早大)出身の名将・朝倉孝雄監督が率いる富士フイルム海老名ミネルヴァAFCを迎え撃つ。


