テニスの4大大会最終戦、全米オープンは28日、ニューヨークでシングルス予選3回戦が行われ、今季限りで現役引退する男子の36歳、錦織圭(ユニクロ)は世界ランキング157位で20歳の坂本怜(IMG)に4-6、6-7で敗れた。
錦織は敗戦にも晴れやかな表情をのぞかせた。
試合直後、ベンチに座った錦織はかすかに笑った。「悔しいけど、ちょっともう無理だな」
現役最後となる4大大会出場を勝ち取ることはできなかったが、男子シングルスで日本のエースに嘱望される坂本に力は出し切った。「最後のろうそくの火を彼が全て消してくれたような、すがすがしい気持ち」と柔らかな表情で語った。
同じ米フロリダ州のIMGアカデミー出身で、練習試合を重ねるなどして成長を見守ってきた16歳下の後輩との一戦を「すごく楽しみにしていた」と言う。220キロ超のサーブや強烈なショットに、ドライブの利いたフォアやバックハンドで応戦。190センチを超える長身の相手の頭上を抜く絶妙なロブでは満員の観客を沸かせた。
だが、第2セットはブレークの好機さえなく、リターンに足が止まる場面も。タイブレークでは圧倒され「ちょっと上のレベルになると、ついていけない感じ。体も反応してくれなかった」と振り返った。
試合後には2014年の準優勝をたたえる記念のパネルを、主催者から贈られた。コート上では坂本とともに写真撮影に応じ「怜が相手で良かった。めちゃくちゃ成長した」と、笑顔でバトンを託した。


