公式予選2位の岩佐歩夢(25=TEAM MUGEN AUTOBACS)が、セーフティーカーが3度も入る大波乱のレースを制し、今季初勝利を挙げた。得点ランクも2位に上がり、トップの太田格之進(27=DOCOMO TEAM DANDELION RACING)との差を32・5ポイントとして2年連続王者に望みをつないだ。太田は王者を争うイゴール・オオムラ・フラガ(28=PONOS NAKAJIMA RACING)と接触しリタイアとなった。2位はザック・オサリバン(21=TEAM IMPUL)、23番手スタートのJuju(本名=野田樹潤、20=HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)は13位だった。
岩佐は両手で3度ガッツポーズをし、雄たけびを上げた。初勝利を含む2勝で初王者となった昨季とは違い、今季は3度ポールポジションを獲得しながら3度の2位が最高。10戦目にしてついに優勝を手にした。「スピードがあって勝てなくて。そのうちにスピードも落ちてしまって苦労していた。やっと元の位置に戻ってきました。本来の力を結果で見せつけられたレースだった」。スタート直後の第2コーナーでトップに立ち、最後まで譲らなかった。
ポイント争いトップ2の太田とフラガが接触し、ピットレーンでもクラッシュが起きて8台がリタイアするこる荒れたレース。3度もセーフティーカーが入った。今季の開幕戦の再スタートで太田にトップを奪われるなどタイヤが温まっていない状態でのグリップに課題があった。「コース上にいる限り自分が何とかするしかない。ベストなリスタートをきることにフォーカスしてうまくやれた」と言った。
前日の第9戦で4位に入ったが、手応えは感じていなかった。「チームが昨日から今日にかけて、動きのキャラクターが変わるほどの大きなチャレンジをいい方向にしてくれた。ドライバーとしてできる最大限をやりきれたことが優勝につながった」と言った。
11月の第11、12戦(鈴鹿)に逆転王者の望みをつないだ。「トップとは大差があるので、とにかく勝つことだけを考えて臨みたい」。速くて強い岩佐が帰ってきた。


