マスコミ嫌いのバリー・ボンズがしゃべるしゃべるしゃべる、父親としての面白話

シーズン73本塁打、通算762本塁打。バリー・ボンズは、2つのMLB最高記録を保持しながら殿堂入りを果たしていません。薬物の影がつきまとう最強打者の素顔は―。

(2002年6月2日掲載。所属、年齢などは当時)

ウイラブベースボール

日刊スポーツ


マグワイアの生涯本塁打記録を超え、現在歴代5位のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が今年もまた快調なペースで本塁打を積み重ねている。マスコミ嫌いの気難し屋ということで通っているが、5月23日からのデンバーでのロッキーズ3連戦最終日、練習前のベンチでどうしたことか、しゃべりにしゃべりまくった。普段めったに聞けないボンズの面白話を紹介しよう。

02年9月、ダイヤモンドバックス戦で左前打を放つも左足をひねって痛めるジャイアンツ・ボンズ

02年9月、ダイヤモンドバックス戦で左前打を放つも左足をひねって痛めるジャイアンツ・ボンズ

僕のワイフはコンピューターおたくみたいなんだ。どこでもアクセスできるし何でもダウンロードするんだよ。『スパイダーマン』だって封切りになって2日目にはもうダウンロードしたんだ。コンピューターが全くわからない僕なんかあぜんとして、これどうやったの? って聞くだけね。ニコライ(長男)もすごい。彼は試合の写真とか僕と一緒に写っている新聞や雑誌の記事を探しまくって全部ダウンロードして編集してから保存してるんだ。

チャットネームも5、6個持っていて暇さえあればやってるね。驚いたことに学校の宿題も全部コンピューターでやってるんだよ。もし宿題を忘れたりするとメールで先生に送ってるんだからどうなってるの? って思ってしまう。僕たちの時代は宿題を忘れて、その言い訳が楽しかったりしたもんだけどね。

母親と息子の関係は僕との関係とはちょっと違うんだよ。彼女はニコライのやることを何でも許すって感じかな。甘い。だから息子は父親の前では絶対やらないうそ泣きとかをやるんだよ。シカリ(長女)は大変なじゃじゃ馬だよ。絶対スカートなんかはかないんだよ。エイシャ(二女)はスキーもできるし、新体操、アイススケート、水泳、バスケット、野球、何でもやるよ。だから僕のガレージはスポーツものばっかりで埋め尽くされてるのさ。

と、ここまで話したところで自分の打撃練習の順番がやってきた。「パーティータイム イズ オーバー」。そう言って練習に入ったボンズ。1600メートルの高地にある球場で気持ちもハイになった? とは記者たちのひそひそ話。父親丸出しでしゃべりまくっているのが等身大のボンズだと私は思っている。

◆バリー・ボンズ

1964年7月24日、米カリフォルニア州生まれ。85年ドラフト1巡目(全体6位)でパイレーツ入り。93年ジャイアンツ移籍。史上最多7度のMVP。ゴールドグラブ8度、球宴14回出場。03年に史上初の「通算500本塁打・500盗塁」を達成。01年にシーズン最多73本塁打。薬物疑惑が浮上し、07年に事実上の引退。15、16年にマーリンズの打撃コーチ。ジ軍時代の背番号「25」は永久欠番。現役時代は188センチ、108キロ。左投げ左打ち。