【イチロー大相撲〈18〉】宮城野親方からの電話に照強が答えた 伊勢ケ濱部屋の環境は?

宮城野部屋の親方、力士らが伊勢ケ濱部屋に転籍することが決まった。

力士たちは、新しい環境になじめるだろうか。心配するファンも多い。

3月に引退するまで伊勢ケ濱部屋に在籍していた元幕内照強の福岡翔輝さん(29)に、住環境や稽古事情などを聞いた。転籍が決まった後、宮城野親方(元横綱白鵬)から電話があり、伊勢ケ濱部屋の様子を聞かれたという。

大相撲

元幕内北青鵬の暴力問題がきっかけで、宮城野部屋の力士らは4月から伊勢ケ濱部屋へ無期限で転籍することになった。

あまりに重い処分ゆえ、処分の是非をめぐる相撲ファンの議論は尽きない。

転籍だけに目を向ければ、宮城野部屋の力士にとっては、あまりに厳しい処分といえる。心労は尽きないだろうが、早く相撲に集中できるようになってほしい。

果たして伊勢ケ濱部屋は、どういう環境なのか。すでに22人の力士が在籍しながら、新たに19人を受け入れる。部屋に入りきれるのか。

現在は春巡業中のため、関取衆とその付け人は部屋にいない。本格的に全員がそろって生活し、稽古を始めるのは4月30日の夏場所番付発表以降になる。

それまでは、部屋に残った力士たちが新たな環境で稽古を始めることになる。

照強も、かねて親交がある宮城野親方の心中を慮っている。

横綱土俵入りに臨む白鵬と、露払いの照強(2020年1月14日撮影)

横綱土俵入りに臨む白鵬と、露払いの照強(2020年1月14日撮影)

「大横綱ですが、誰にも気遣いができて、やさしい方。僕らは現役中から世話になりました。一緒にゴルフに行ったり、食事に連れて行ってもらったり…」

先日、宮城野親方から電話があり、次のような話をしたという。

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。2023年11月から、日刊スポーツ・プレミアムの3代目編集長。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。 X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで、大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。