有害物質アスベスト(石綿)を船体に使っているフランスの退役空母クレマンソーをインド西部グジャラート州で解体する計画が明らかになり、同国で環境保護団体などが反発を強めている。
昨年末に南仏を出港したクレマンソーは、近くスエズ運河を経由してアラビア海に入る見通し。インドへの入国を拒否されればフランスに戻るしかないとみられ、老空母の漂流が続くことになる。
入国の是非はインド最高裁が判断。PTI通信などによると、国際環境保護団体グリーンピースは「解体場での作業で、従業員に健康被害をもたらす」とインド各地で署名活動を展開し、元海軍司令官らも反対の声を上げた。(共同)
[2006/1/19/09:49]