2050年には人口8000万人台
統計の専門家らでつくる社団法人エイジング総合研究センターは3日、日本人の人口推計を発表した。2050年には、05年と比べて3779万人減り8833万人に落ち込むと試算。1億59万人に減るとした国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計を下回る見通しを示した。
同センターの推計は、合計特殊出生率(女性が生涯に産む平均的な子供の数)が20年に1・16と、04年の1・28台を下回る水準に低下すると仮定。1・3で底を打ち反転するとした社人研の02年の推計より、厳しい前提を置いた。この結果、人口は05年7月の1億2612万人から、40年に1億5万人に減少。45年には9415万人と1億人を下回るとした。2100年は3700万人と、明治並みになるとみている。
また、労働力の中心となる15〜64歳は、50年には05年と比べ44・6%減と、ほぼ半減。逆に65歳以上は、35・8%増えるとした。同センター委員の鬼頭宏上智大学教授は「国の推計より10年、減少のスピードが早い。人口減少社会にどう適応していくか早急に考える必要がある」と話している。
[2006/2/3/20:23]
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