18年平昌五輪銅で2大会連続メダルを目指す日本代表のロコ・ソラーレ(日本)が、強豪カナダとの接戦を8-5と制し、今大会初勝利を挙げた。「カーリング界のレジェンド」と呼ばれるスキップのジェニファー・ジョーンズを擁するカナダから、日本が大きな1勝を手にした。

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北京で輪になる、笑顔になる、響き渡る「ナイス~」。日本の4人がソチ五輪女王を破り、今大会初勝利を喜んだ。前日は平昌大会金のスウェーデン相手に黒星発進。五分にすべく前半だけでスチールを3つ奪い「昨日の負けがあったから今日がある。強みのスイープを生かせるよう私の幅取りやショットの選択を修正した」と藤沢は納得した。

相手スキップは弁護士資格も持つ47歳ジェニファー・ジョーンズ。好きすぎて手紙を書いたこともある吉田知が「未熟な子供がスーパーアイドルと戦った記憶しかない」とソチの対戦を振り返れば、カナダの全勝金メダルをテレビで見ていた藤沢は「同じスキップで憧れの存在」。第7エンドでは、そのレジェンドを制して試合を決めた。正確な中央への寄せを、藤沢の最終投が上回ってNO1、2を獲得。3点差に広げた。ショット成功率も相手の66%に対し藤沢88%だった。

国際連盟公認試合では2戦2敗だったが、大舞台で1勝。フィーバーした平昌五輪銅の再現へ波に乗る。12日は1日2試合。吉田知は「やりたいことをやらないと、また4年も待たないといけなくなる」と攻め抜く覚悟でいる。【木下淳】

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