夫婦で初の五輪に臨んだ小松原美里(29)、尊(30=ティム・コレト)組(倉敷FSC)が7位となった。66・54点を記録し、順位点は4点。男子ショートプログラム(SP)2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)と合わせて13点とし、2種目を終えて日本は4位につけた。

小松原組の演技後の主な一問一答は、以下の通り。

-振り返って

美里「初めての五輪でアイスダンスは1番滑走ということで、すごく緊張しました。今までとは違う緊張だったんですが、一緒に練習してきた土台があったから、大きなミスなく滑れたと思います。ただ、縮こまったスケートではあったなと思うので、ここから伸び伸びと滑りたいです」

尊「1番滑走として、いつもと違う気持ちがありました」

-尊は日本国籍を取得し、日本代表として臨んだ

尊「とてもとても光栄に思います。チームジャパンとして、団体戦の1番滑走。演技前に昌磨くんがすごくいい演技で、それを見ながら『自分たちも頑張らなきゃ』という気持ちがあった。『日本のためにもっと頑張りたい』と思っていますし、フリーダンス(FD)で日本の皆様の心に届けたいと思っています。感謝しています」

-RDは順位点で何位ぐらいが目標だった

美里「他の大会の結果だったりを考えると、6位には入りたかった。今(演技終了時点)は何位か分からないけれど、自分たちの点数としては『低いな』という気持ちです」

-緊張の違いは

美里「『今までで一番』というより、質が違いました。全日本(選手権)は緊張したし、枠取りの(21年)世界選手権も緊張した。でも、今回の緊張はうれしさもある、ワクワクもある、練習してきたことも分かっている『(ここで)何ができる?』という、緊張だったと思います」

尊「いつも緊張がありますけれど、今回はハイテンションというワクワクがありますので、いつもよりすごく感じました。五輪マークを見て無視できない。ちょっと考えて、集中して、1歩1歩できたと思っています」

-FDは日本のメダルもちらつく

美里「個人的には、あんまりちらついていません。アイスダンスが一番足を引っ張るような種目、自分たちの実力なので、やることはベストを尽くす。全日本もそうだったし、変わらない。緊張の中でどう戦うのかを踏まえて、フリーでより強く、実力を出せればと思います」