昨年12月の検査の結果が約1カ月半後の今月8日にワリエワに通達されることになった理由について、世界反ドーピング機関が説明している。

同機関によると、ストックホルムの機関による分析に時間を要したことが混乱を招いたという。分析機関を管轄する同機関は「ロシア反ドーピング機関が(ワリエワの検査を)優先すべき検体だと通知しなかった」と批判した。

【フィギュア】女子SPライブ速報

ワリエワとドーピング騒動

◆21年12月25日 北京五輪代表選考に関わるロシア選手権(サンクトペテルブルク)で検体採取。

◆22年2月6日 北京五輪団体女子SPで90・18点の首位で五輪デビュー。

◆同7日 フリー1位の178・92点で団体金メダルに貢献。「本当にハッピー以上の気持ち」。

◆同8日 昨年12月の検体から禁止薬物トリメタジジンを検出。即時の暫定資格停止処分を受け、五輪を含む全てのスポーツ大会への参加が禁止。団体のメダル授与式が急きょ延期に。

◆同9日 ワリエワ側がロシア反ドーピング機関に異議を申し立て、夜に暫定資格停止処分解除が決定。

◆同11日 国際検査機関が昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示したと発表。スポーツ仲裁裁判所は出場を認めた決定を不服として、国際オリンピック委員会と世界反ドーピング機関が提訴したと発表した。

◆同13日 午前中と午後に行われた公式練習に参加。ショートプログラム(SP)滑走順抽選は代理がくじを引き、最終組2番目の26番滑走となった。

◆同14日 スポーツ仲裁裁判所が国際オリンピック委員会などの申し立てを却下してワリエワの五輪出場を認める。