昨夏のバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)日本代表の渡辺雄太(29=グリズリーズ)が22日、WOWOWのNBAプレーオフ中継にゲスト解説として生出演した。出演後に同局のインタビューに応じ、プレーオフの見どころについて語った。

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-WOWOWのNBA中継に初出演した感想は

「楽しかったですし、今後機会があれば解説とかもやってみたいと思っています。そういう機会があったらいいですね」

-NBAは21日からプレーオフに突入しました。注目のチームは

「自分が所属していたサンズはやっぱり気になります。レイカーズやナゲッツも注目しています。特に、(レイカーズの八村)塁とは仲がいいので、彼がナゲッツ相手にどうプレーするのか気になります。東では、ペイサーズがバックス相手にどういうプレーするかすごく楽しみ。西も東も、どこが勝っても不思議じゃない。混戦だった今季は下位シードが上位シードを倒す可能性は十分あり得る。どのチームが勝ち上がってもおかしくないです」

-注目する選手は

「ペイサーズのハリバートンは当然注目です。彼中心のオフェンスがペイサーズの強み。ハリバートンの縦パスや、彼の展開からペイサーズのリズムが生まれていると思うので、そういうのもすごい楽しみです。あとは、やはり塁ですね。彼は日本代表でも一緒にプレーしていますし、彼がどのようにプレーするのか楽しみにしています」

-レイカーズの八村選手と今季対戦して感じたことは

「去年のプレーオフから3点シュートが格段に上手くなったと思います。元々シュートが上手な選手ではあったけれど、どちらかというとドライブからのレイアップやミドルレンジを得意としていた。今季から3点シュートもかなりの高確率で決めていて、ディフェンスする側としてすごくやりにくい感じでした。距離を詰めたら抜かれてしまいますし、元々フィジカルがすごいので体を当てながらドライブでフィニッシュまで持っていきますし、スペースを空けたら3ポイントを決められるし、対戦相手にしたらすごく嫌な選手でしたね」

-プレーオフで八村選手に期待するプレーは

「彼らしいプレーをしてほしいと思っています。去年のレイカーズのプレーオフでの快進撃は、塁がいたからというのは間違いない。今季はいきなり優勝候補のナゲッツと対戦ですが、レイカーズはナゲッツ相手に勝てるチームだと思うので。塁がヨキッチなどをしっかりおさえて、レイカーズが勝っていく姿を見たいです。塁がレイカーズのキープレイヤーと言っても過言ではないと思います」

-渡辺選手自身もプレーオフを経験していますが、プレーオフを勝ち抜くために必要なことは

「フィジカル的にもメンタル的にもタフさが間違いなく必要になってくる。レギュラーシーズンと強度の違う中で、スケジュール的にはほとんど同じような感じで試合をこなしていく。2カ月くらいの間、心身ともにタフになっていかなければいけないと思います」

-プレーオフが始まったばかりですが、ファイナルの予想は

「東はセルティックスが強いです。西は希望を込めてサンズを推したいと思います。サンズは第6シードではありますが、実力的にはもっと上でも良かったと思っています」