モーグル女子のエース、川村あんり(東京・日体大桜華高)が予選の1回目を76・36点の5位で、一発突破した。今季W杯3勝で種目別トップの17歳は、第1エアでミスしながら、急きょ第2エアを変更する対応力でまとめた。6日の決勝では、浅田真央が持つ冬季五輪の日本女子最年少メダル記録(19歳)の更新、里谷多英以来24年ぶりの金メダルの期待がかかる。星野純子(32)も初の決勝を決めた。北京五輪は4日に開会式が行われる。

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予選を終えた川村はちょっぴり笑顔をみせ、両手を振った。初の五輪の予選1回目はミスがありながらも76・36点の5位。しっかり決勝進出を果たした。「(五輪は)やっぱり特別な雰囲気ですし、ずっとこの時を夢見てきたので、本当にすごい楽しかったです」。

第1エアでミスしながら、急きょ第2エアを変更する対応力と、安定感のあるターンで挽回した。持ち前のハイブリッドターンが光った。60点満点のターンは全体2位の49・8点をマーク。以前は板を横にスライドさせるスライドターンで滑っていたが、さらなるスピードを求め、板を直線的に使うカービングターンの練習に励んできた。現役時代にはそのターンを駆使して一世を風靡(ふうび)、現在は日本代表を指導するヤンネ・コーチの助言も受けて上達した。

難易度の高いカービングターンと、滑り慣れたスライドターンを組み合わせたのが「あんり流」。元日本代表で五輪5大会連続出場の上村愛子さんは、「あんりちゃんの場合は、カービングとスライドの良さをうまく合わせたハイブリッドな滑り方をしている。確実にターン点を得ることができる」とうなずく。

同じ高校生で五輪に出場したことから「上村愛子2世」と呼ばれる。昨季はW杯総合2位、今季はW杯では初優勝を含めて計3勝をマーク。21年世界選手権優勝の女王ラフォンを抑え、現在W杯種目別で首位に立つ。メダル獲得となれば、10年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子で銀メダルの浅田真央(当時19歳)を抜いて、冬季五輪日本女子最年少メダリスト誕生となる。金メダルなら、日本モーグル勢としては98年長野五輪の里谷多英以来24年ぶりの快挙だ。

6日の決勝へ「エアの完成度を上げる。もっと点数を上げていけるかなと思います」と自信をみせた。17歳が歴史に残るターンを刻む。