新種目のジャンプ混合団体で、高梨沙羅(25=クラレ)が太もも回りが2センチ分、大きいとしてスーツの規定違反で失格した。ジャンプは浮力を味方につけ、遠くに飛ぶことを目指すスポーツ。国際スキー連盟(FIS)はスーツ規定に厳格で、アンダーウエアについてもルールを定めている。
防寒するために重ね着したいところだが、許されない。生地の厚さは5ミリ以下。シャツとパンツに分かれていて、袖は肘より上の長さまで、裾の長さは膝上でなければいけないと決められている。ハイソックスとの重ね合わせも認められない。長袖はダメ…、寒そうだ。
ジャンプスーツの国内最大シェアのミズノでは、ジャンプ用アンダーウエアも取り扱う。担当者の尾形優也さん(24)は「引っ張れないように半袖、半ズボンじゃないとダメです」と説明する。極寒の中での競技にもかかわらず、長袖のシャツを認めない理由だ。
袖を引っ張って脇の下部分の面積を広げ、空気を受けて距離を伸ばすことがないようにしているから。パンツに関しても、同じように股下部分の面積を広げないようにしている。股下は試合で飛ぶ前にテストされるくらい厳しく取り締まられている。手足の間の被膜を広げて滑空するムササビやモモンガをイメージするとわかりやすい。そのような飛び方を禁止しているということだ。【保坂果那】




