スノーボード男女ハーフパイプ種目が9日から始まる。男子はスケートボードの二刀流で注目される平野歩夢(23=TOKIOインカラミ、昨季無敗王者の戸塚優斗(20=ヨネックス)、今季好調の平野流佳(19=太成学院大)、急成長中の平野海祝(19=日大)の4人が出場。女子も冨田せな(22=アルビレックス新潟)など、日本勢にメダル候補がずらりとそろう。

注目度が高い一方で、テレビ中継を見ていると、スノボ初心者にはなじみが薄い言葉をたくさん耳にすることも。元プロスノーボーダーで、現在はSNSなどでスノボ情報を積極的に発信するチョコバニラボール新井さん(43)監修のもと、観戦のさいに役立つスノボ用語をまとめてみた。

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◆スタンス 野球だと「右打ち」の選手と「左打ち」の選手で区別されるように、スノーボードは「レギュースタンス(左足前)」と「グーフィースタンス(右足前)」の2種類が存在する。得意なスタンスをメインスタンス、不得手なほうはスイッチスタンスと呼ばれる。

◆フロントサイド、バックサイド レギュラースタンスがメインスタンスの場合だと、進行方向に対して反時計回りでエアに入ることをフロントサイド、時計回りだとバックサイドとなる。しばしば耳にする「キャブ」という言葉は、不得意なスタンス(スイッチスタンス)からエアに入って回転技を行うことを指す。

◆コーク、フロントフリップ、バックフリップなど 「コーク」とはコークスクリューの略称で、ダブルコークなら縦に2回転、トリプルコークとは縦に3回転する。実際はこれに横回転も組み合わさり、斜め軸での回転となる。そのほか前回りは「フロントフリップ」、後ろ回りは「バックフリップ」。横回転のみの技は「フラットスピン」と呼ばれる。

◆回転数 各トリックの最後にある数字は、横の回転数を表す。横1回転=360度を基準とし、2回転なら720(セブントゥエンティ)、3回転なら1080(テンエイティ)4回転が1440(フォーティーンフォーティ)…と増えていく。ジャンプ台の大きいビッグエアでは5回転半(1980)に挑む選手も。

◆グラブ ジャンプした状態で板をつかむ動作。グラブをしている時間が長いほど高得点となる。ボードをつかむ位置によっても採点評価は変化。回転中の体勢にもよるが、一般的にはボードのノーズ(先端)やテール(後ろ端)は難易度が高いとされる。なおグラブの種類は20~30種類ほど存在。

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9日から始まるスノーボード男女ハーフパイプ種目では、平野歩夢ら日本勢の大技に注目が集まる。各トリックの回転数、呼び方は以下の通りだ。

◆スノーボードの回転数

【2回転】

表記=720

読み方(呼称)=セブントゥエンティ(セブン)

【2回転半】

表記=900

読み方(呼称)=ナインハンドレッド(ナイン)

【3回転】

表記=1080

読み方(呼称)=テンエイティ(テン)

【3回転半】

表記=1260

読み方(呼称)=トゥエルブシックスティ(トゥエルブ)

【4回転】

表記=1440

読み方(呼称)=フォーティーンフォーティ(フォーティーン)

【4回転半】

表記=1620

読み方(呼称)=シックスティーントゥエンティ(シックスティーン)

【5回転】

表記=1800

読み方(呼称)=エイティーンハンドレッド(エイティーン)

【5回転半】

表記=1980

読み方(呼称)=ナインティーンエイティ(ナインティーン)

 

◆チョコバニラボール新井(あらい) 1978年10月5日生まれ、埼玉県出身。19歳からスノーボードを始め、国内最大級のスノーボードコンテストといわれるX-TRAILなどで活躍。ヨネックスとスポンサー契約を結ぶ。本名は新井昌也。愛称はバニボ。現在はジャンプ施設の東海キングスを経営するほか、『チョコチャン』の番組名でユーチューバーとしても活動し、競技の普及に貢献する。ムーちゃん、モコちゃん、ムギちゃんの3匹の猫と共同生活中。