フィギュアスケートの世界一ペア「りくりゅう」こと三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が28日、都内ホテルで引退会見を行った。指導者転身への思い、展望を聞かれると、三浦が「すぐコーチになりたいと思っていたんですけど、今年から資格を取らないといけなくなって」と説明。木原も「しばらくはペアを知っていただく(普及)活動をしたい。指導の勉強も時間がかかると思いますし、資格も4、5年はかかるのではないかなと思っています」と現状を明かした。

2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)で日本ペア初の頂点。全種目を通じても、日本フィギュア界では女子で06年の荒川静香、男子で14年と18年を連覇した羽生結弦に続く、最高の輝きのメダルとなった。まさに「金看板」。これがあればコーチ業でも引く手あまたに思えるが、なぜなのか。フィギュアスケートのコーチを巡っては26年度から規程が変更されていた。

日本連盟の競技会でコーチを務める場合、日本スポーツ協会(JSPO)公認スケートコーチの資格も必須に。連盟登録2年以上、もしくは日本フィギュアスケーティングインストラクター協会の正会員になることも要件の1つで、成績面は当然問題ないものの、JSPOの公認資格取得が義務化された。

全日本選手権で指導できる最高位の「コーチ3」資格取得には、共通科目(150時間)と連盟の専門科目(60時間)受講が必要。一方で、毎年の実習人数には限りがあるため数年単位の待ちが発生中という。講習会は現在3年に1回になったため、りくりゅうは最短でも30年度の取得になる情勢のようだ。【木下淳】