一般参加の作田直也(25=JR東日本)が2時間8分59秒を記録し、日本人トップの4位でゴールした。

大迫傑(ナイキ)の日本記録2時間5分29秒の更新はならず、東京五輪の切符とはいかなかったが、自己ベスト2時間11分21秒の男が大健闘した。エバンス・チェベト(ケニア)が2時間7分29秒で優勝した。

作田はレース後、「自己ベスト更新を目指していたので、素直にうれしい。(日本人トップは)想定していて、いいイメージを持っていたので、そのとおりになってよかった。30キロ以降のペースメーカーが外れた時に焦らず自分のペースで行こうと思っていたのが、うまくはまった」と話した。

30キロから海外勢が集団を抜け出し、第2集団で日本人を中心とした競り合いとなった。その中で35キロ過ぎに作田が後続を引き離した。終盤の単独走では風が強く、「ひらけた所でペースを落とし、後半に大幅ペースを落としたので力不足を感じている。今回、自己ベストをだして、ちょっとずつ自己ベストを更新していけば、強い選手と戦っていけると思うので、一歩ずつ自己ベストを狙って頑張っていきたい」とコメントした。

千葉・長生高出身の作田は順大で箱根駅伝に出場。4年だった17年には10区の区間賞を獲得した。同区間は関東学生連合の照井明人(東京国際大4年)がトップだったが、オープン参加で参考記録となるため、作田が受賞。照井の記録に2秒遅れだったため「(区間賞の)トロフィー、もらっても微妙ですね。強い選手がいれば、そっちにあげればいいなと思うんですが…」と複雑そうな表情を見せていた。

社会人となり、悪天候の中でしっかりと結果を残した。