長野東高から入社3年目の萩谷楓(20=エディオン)が、日本人トップの3位に入った。

残り1周の手前からスパートをかけた。海外出身の2選手に抜かれたものの、15分11秒84でゴールした。東京五輪参加標準記録の15分10秒00にはわずかに及ばず「もう少しだったというのは、非常に悔しい。準備はできていたので『もしかしたら切れるかな』と思っていた。あと数秒は悔しい」と感情をにじませた。

福士加代子(ワコール)が05年に樹立した14分53秒22の日本記録ペースを意識していたといい「それにしっかり合わせようというプランだった。ゆったり目の入りは自分としては予想外」と振り返った。それでも1万メートルで五輪内定している新谷仁美(積水化学)や、広中璃梨佳(日本郵政グループ)を上回った。存在感を示し「五輪会場で日本人トップは大きな自信になった」と今後につなげる。