女子やり投げで、日本記録66メートル00を持つ北口榛花(23=JAL)が、初の五輪切符を手にした。

参加標準記録の64メートル00をクリアして迎えた試合で、2年ぶり2度目の優勝を飾った。

雨の夜空を切り裂いた。北口が、磨いてきた助走でスピードを上げた。右腕をブンと振り抜くと、放たれたやりは大きな放物線を描いた。五輪切符に近づく61メートル22をマークして、トップに浮上。記録を確認すると難度もとびはねて喜んだ。

「雨の日でも必ず投げるという練習をしていて。雨がきても、万全で投げられる練習をしてきた」。

5投目も61メートル03、最終の6投目はこの日、最も遠くまで飛ばして61メートル49をマーク。3位以内で五輪内定の条件だったが、しっかりと優勝で東京五輪を決めた。

東京五輪に向けて「4投目から61メートルを3本投げたけど、それを(前半の)3本以内でもっと遠くに投げられるように。修正は大事なので、がんばろうと思う」と、夏の祭典を見据えた。