日本陸連は2日、東京オリンピック(五輪)の代表選手男女65人を発表した。

小池祐貴(26=住友電工)は男子200メートル代表を辞退し、個人は100メートルに絞る。かねて日本陸連は金メダルを狙える400メートルリレーに万全の調子で挑むため、100メートルと200メートルの2種目出場は、原則しないように求めてきた。

山崎一彦トラック&フィールドディレクターは「100メートル、200メートルをこなしながら、400メートルリレーで金メダルを取るのは(ウサイン・)ボルトのような超一流の選手でないと厳しい。(個人)1種目に専念しながら、リレーにも専念できる状況に持っていきたいのが私たちの戦略」とあらためて説明。その上で「小池選手から『100メートルで専念したい』と申し出があった。個人の思いはあるかもしれないが、日本陸上界、日本チームの戦略を重要視していただきたいと何度も話しています」と経過を説明した。

男子100メートルで落選となった桐生祥秀(25=日本生命)は400メートルリレーでメンバー入り。また男子100メートル、200メートルとも日本選手権で2位に入ったデーデー・ブルーノ(21=東海大)も400メートルリレーの一員に名を連ねた。

男子200メートルはサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)、山下潤(22=ANA)、飯塚翔太(30=ミズノ)が代表権を得た。【松本航】