バスケットボール女子日本代表候補の吉田亜沙美(32)は、東京オリンピック(五輪)が延期となった現在、現役続行か引退かで悩む日々を送っている。

そんな中「普段自分のことを周りにあまり話さない」という吉田が現在の生活や今後の人生などプライベートについて語ってくれた。2カ月間ほとんど外に出ず、トレーニングもほとんどしていないが、自宅での生活に退屈さは感じていないという。

吉田 インドア派なので大丈夫です。テレビとかも今まで見ていなかったので。断捨離したり、部屋の模様替えしたり、結構楽しんでやってます。(外に出るのは)スーパーに行ったり、散歩したりですね。何もしていないし、体重は少し増えているかも。

吉田といえば、一際目立つ髪の色が特徴。プレーだけでなく髪形でも存在感を放つ。

吉田 もともと高校卒業して髪を染めたいという衝動に駆られてて、そのころからですかね。人と同じというのが嫌で。女子選手はヘアスタイルとかみんなおとなしいですからね。それで私が浮いているだけだと思う(笑い)。今は自粛生活なので美容室に行けてないですけど。

決断で悩む一方、引退後の人生についても考える時間が増えた。

吉田 辞めた後の人生。指導者を目指したいと思っていた。どういう指導者になりたいとか、今後の人生どういう風にしていきたいとか考えることが多い。

32歳。女性としての幸せについても話してくれた。

吉田 (結婚は)したいですね。この年になると結婚式に出ることも増えてきて、自分もいつかは、と思っている。(予定は)全然ないですね(笑い)。まあ、タイミングもありますし。

日本国内さまざまな所で試合や合宿を行っているが出会いなどはないのか。

吉田 全然ないですよ。寂しいことに。シーズン中の休みもあまり外には出ないですし。

年ごろの女子同士、恋愛について語ることなどは。

吉田 結構ありますよ。

普段激しいプレーでファンを魅了する吉田が別の一面も見せてくれた。【松熊洋介】

■吉田亜沙美(よしだ・あさみ)1987年(昭62)10月9日、東京都生まれ。東京成徳高3年時には主将でインターハイ、国体で優勝。高校生で唯一、日本代表にも選出。06年、JOMO(現JX-ENEOS)に入団。13年アジア選手権で金メダルを獲得。16年リオ五輪では主将を務め、20年ぶり8強に貢献。19年3月に引退表明も、同9月に復帰。ニックネームはリュウ。166センチ、A型。