東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期決定から一夜明けた25日、北海道の鈴木直道知事(39)が道庁で報道陣の取材に応じた。

昨年11月にマラソン・競歩の会場が札幌市に決定した。「急な決定のなか準備を進めてきたが、よりしっかりと準備を進めていきたい」と話した。

新型コロナウイルスの感染が世界に広がる中、五輪の開催に対して「変更があり得ると想定した中で我々もシミュレーション、考えはしてきた」。会場確保やスケジュール調整など課題はあるが「できるだけ早く洗い出して、開催都市の札幌と打ち合わせして協力いただく皆さんと認識を同じくしていきたい」と前を向いた。

ウイルスの猛威により1年程度の延期となった。北海道では全国に先駆けて緊急事態宣言や休校要請を出すなど対応してきた。「命さえあれば多くの課題を乗り越えていけると信じている。新型コロナウイルスとの戦いに世界が一致結束して勝利をして、象徴として五輪が開催されることに我々も全力を尽くしていきたい」と語った。