女子ゴルフのメジャー、全米女子オープンを史上最年少で制した笹生優花(19=ICTSI)が14日、米カリフォルニア州からオンラインで会見を行った。

フィリピン代表として出場予定の東京オリンピック(五輪)に向けて「ゴルフのメジャーとは違う、また大きいメジャーとみています。出られるだけでありがたいので、楽しんで、自分のゴルフができるように頑張りたい」と語った。

次戦は全米女子プロ選手権(24日開幕、米ジョージア州)の予定。ただ、その後については「日本に戻る予定だったんですけど(新型コロナウイルス感染症対策による2週間の)隔離とかいろいろあるので、様子を見ながら帰るか帰らないか決めたい」と未定だという。

「LPGA(米女子ツアー)の試合のスケジュールが、自分はまだアジャストできていないので。ゴルフの試合というより、今のこっちでの予定組んだりだとか、ゴルフ以外のことが本当に忙しくて、まだまだ予定をつくれていない状況です」と続けた。

次の目標を問われると「ゴルフを始めた時からの夢が世界一になることなので、新しくはなっていないです。世界一になることです」と話した。

笹生にとっての「世界一」を意味する世界ランキング1位を、これまでと変わらず目指していくという。

その世界ランキングは、現在は9位まで上昇したが「まだ全然近づいたというふうには思っていませんし、ゴルフ人生もまだまだ長いですし、結果は全然急いでいない。楽しんでプロ生活をしていきたい」と話した。

メジャー制覇で念願だった米ツアーのシード権を5年得たことで、米国内での拠点探しなども行うことになり、多忙を極めている。

拠点については「トップ選手はみんなフロリダに住んでいるので、フロリダがいいのかなとも思うけど、家族と話して、どこにするか決めていきたい」と話しつつ、新生活を心待ちにするように笑顔を見せた。

会見には全米女子オープンの優勝トロフィーを持参した。大きなトロフィーの保管方法については「そのまんまです。今週は2部屋つながっているようなホテルにいるんですけど、キッチンのテーブルに置いています」と、特に箱に入れるなどしているわけではないことを明かした。

会見の最後には、スマートフォンを自ら持って当初の車中から移動し、父正和さんらが待つレストランまで移動。「こんな感じです」と、手を振る正和さんやレストランの様子を自ら撮影するという、ロケスタイルの斬新な会見となった。