米倉英信(24)は注目度を歓迎しつつ、注目度ゆえにわずかなミスが出た。

「(内村との)一騎打ちを誰もが知って、見てくれていた。いつもより力が出たかな」。跳馬の最高難度「ヨネクラ」。横向きに跳馬に着手し、伸身姿勢で宙返りをする間に3回転半ひねるが、着地で脚が前に動いた。これまでも試合で練習以上の力が出て、試合で初成功という経験は豊富だが、この日は少し勝手が違った。「出来は60点」。注目度の高揚感で、力が出過ぎ、御せなかった。選考基準で最大の40ポイントに届かず、内村とは10ポイントの差がついた。「差をつけられたので、僕はしっかり準備していく。明日は大丈夫」と、注目度を生かし切り、逆転を狙う。