個人総合で五輪2連覇の内村航平(32=ジョイカル)が種目別鉄棒で15・100点の2位となり、個人枠での代表入りを果たした。米倉英信(24)と争った1枠の争いでは、0・001点が運命を分けた。体操での4大会連続出場は小野喬以来2人目。16年リオ五輪以降は体の痛みを常に抱え、どん底も味わった。種目を絞る葛藤にも向き合い、3大会連続の金メダルに挑む。4人の団体総合メンバーの残り2人は谷川航(24)と北園丈琉(18)に決まった。

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跳馬の米倉は、内村とのデッドヒートを終え、「あと1歩というところで、惜しかったな」とすがすがしく振り返った。5回の演技で、自身の名が付く最高難度の「ヨネクラ」を決め続け、輝きを放った。試合後に内村に謝罪を受けると「航平さんなら絶対に金メダル取ってくれると思うので、大丈夫です」と返した。今月下旬の国際大会(ドーハ)の結果では、跳馬での出場の可能性を残す。「今度は航平さんと同じ舞台に立てるように頑張りたい」と誓った。