ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」のチャビ・アルナウ監督(48)が11日、オンライン取材に応じた。東京五輪に向けて「五輪までの合宿で細かい部分を詰めていく。セットプレー、そして戦術を突き詰めたい」と本番を見据えた。

18年ジャカルタ・アジア大会で優勝した前任のファリー監督が、五輪延期に伴って契約満了で退任。今年1月にアルナウ監督が就任した。しかしコロナ禍で5月の欧州遠征が中止となり、国際試合の不足は否めない。同監督は「この状況はすごく厳しい。だが今できることをして五輪に向かう。それは選手に伝えています。選手は1年半、国際大会の経験を持っていない。状況をみれば、ネガティブではあるが、そうではなくて、ポジティブにいこうと思う。私は欧州勢の試合をチェックしているが、相手は私たちのプレーを見ていない。私たちは相手を知っている。そこをポジティブに考えている」とした。

代表選手16人の内訳は、GK1人、DF6人、MF4人、FW5人。DF重視のメンバー構成を選択した。「強いチームに対して、守備が大切。消耗が激しいことが予想される。キーポイントはDF。それができれば次のチャンスが生まれ、勝利も近くなる」。

現役時代は96年アトランタ五輪銀メダルを獲得したFWだが、現実路線で「さくらジャパン」を導く。