東京オリンピック(五輪)柔道男子66キロ級の代表決定戦が行われ、17、18年世界王者の阿部一二三(23=パーク24)が19年世界王者の丸山城志郎(27=ミキハウス)に24分間の死闘の末、大内刈りで優勢勝ちし、初の五輪代表に決まった。

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代表決定戦の主審は、国内外の主要大会で経験豊富な女性審判の第一人者、天野安喜子さんが務めた。両者に消極的な場面などがあると序盤から「指導」を出し、最後の決着の場面は目視では微妙だったため、VTR確認して判定した。試合時間は異例の24分間にも及ぶ熱戦となったが、冷静に裁いた。

天野さんは江戸時代から続く宗家花火鍵屋の15代目花火師としても活躍。日本最大の観客動員数を誇る江戸川区花火大会をプロデュースするなど、花火界でも大舞台を経験している。