新型コロナウイルスの影響で国際大会がストップしていた東京オリンピック(五輪)の全33競技の中で、馬術が最も早く国際大会を再開することが7日、日刊スポーツの調べで分かった。

ドイツで6月10日に開幕する国際馬術連盟(FEI)主催の総合馬術大会に、五輪代表候補で日本勢89年ぶりメダルの期待が懸かる大岩義明(43=nittoh)が出場する。来夏に延期した五輪に向け、スポーツ界が大きな1歩を踏み出す。

東京五輪33競技再開予定
東京五輪33競技再開予定

政府が19日から全国の移動を容認する方針を示していることから、6月中に代表活動を再開させる各国内競技団体(NF)が8団体あった。7月以降や夏以降とするNFも3団体と、徐々にトップ選手の活動が活発化する見通しだ。

しかし、大会開催にはハードルが上がる。野球、ゴルフ、サッカーのプロスポーツは6月中と再開が早めだが、それ以外は秋以降の再開が目立つ。

国内大会よりさらに開催が難しいのが、国際大会。各国際競技連盟(IF)が頭を悩ませているのが渡航制限だ。世界選手権レベルの大会を開催するためには、渡航制限が全面的に解除されていることが条件。渡航制限があると入国できても2週間の隔離が必要になる場合もある。ただし、スポーツを含む経済活動の再開に積極的なドイツはオーストリアとともに6月15日を過ぎればEU内の移動を自由にするとしている。