7月23日開幕の東京オリンピック(五輪)で、販売済みチケットの再抽選の対象は、陸上、野球、サッカーなど8競技と開閉会式で、計97セッションになると23日、大会組織委員会が発表した。

再抽選は五輪の観客上限は「定員の50%で1万人」で決定したことを受け、上限に合わせるために行う。

担当者によると、「最も高いところでも定員の70%台で、もともと多くは50%に収まっていた」と説明した。再抽選の傾向について「スタジアムの大きさに影響をかなり受ける。男子サッカーの決勝は4万枚以上売れている状況。野球、陸上もスタジアムが大きい分だけ、購入者も多い」と説明した。

組織委によると、延期等に伴う希望者払い戻しなどを除く現在の販売済みチケットは約363万枚で、削減数は約91万枚。収容人数の合計に対し、現状の約42%から約35%まで削減される見込みだ。

再抽選の結果は7月6日未明、公式チケット販売サイトで確認できる。「有効(利用可能)」か「無効(利用不可)」と表示される。再抽選で漏れた場合、大会終了後に順次返金される。現金での返金の場合、別途手続きが必要になる。

上限1万人はまん延防止等重点措置の解除が前提となる。重点措置が継続された場合、政府のイベント開催制限では上限が5000人となる。上限5000人の場合の扱いについて、担当者は「5者協議で基本的にはご検討、判断いただくこと」とした上で「実務的、物理的な制約で申し上げると、上限1万人をもう1度、再抽選して5000人でご案内することは、物理的に不可能。現実的に取れない選択肢と考えている」と、“再々抽選”は厳しいとの見方を示した。