19年ラグビーW杯日本代表として過去最高の8強入りに貢献し、東京五輪出場を目指していた福岡堅樹(27=パナソニック)が、7人制日本代表からの引退を正式に発表した。

14日、オンラインで行われた記者会見に出席。7人制日本代表から身を引くことを明かした上で「今回でラグビー選手としての引退という訳ではありません。次のトップリーグではパナソニックの一員として、最高のパフォーマンスをしたいと、前向きには検討しています」と見通しを示した。

スーツ姿で登場した福岡は、丁寧な口調で言葉を紡いでいった。東京五輪が1年延期となり、7人制日本代表としての活動について「延期がささやかれ始めてから、どうするかをずっと考えていました。大きな決断をした時には、どの選択が一番後悔しないかを、常に考えていました。今回の選択もそれが一番大きく、この選択が一番すっきりと受け入れられるものでした」。さらには「ファンの皆さま、チームや関係者の皆さまに、申し訳ないと思っています」とも口にした。

かねて現役引退後は医師を目指すことを明言している。引退については「タイミングはその時になったら、自分から発信します。今回で明言はできないと思います。今まで日本代表であったり、7人制の合宿に参加していた時間を勉強にあてられれば、両立することができると思っています」。パナソニックの一員として15人制でプレーしながら準備し、第2の人生へと進んでいく。