競泳男子の瀬戸大也(25=ANA)が、1年延期の東京オリンピック(五輪)に向けて動きだした。

自身のインスタグラムを22日に更新して、自宅に複数のフレームで組み立てる簡易プールを設置。腰にチューブをつけて自由形、平泳ぎで泳ぐ姿を披露した。

「自宅専用のプール完成。これで自宅でも軽く泳げるようになりました。水をキャッチする感覚や泳がないと動かない細かい関節や筋肉があるんです。だから泳がないと。早くコロナが収束してほしい、切実に」とコメントした。

瀬戸は普段、都内の国立スポーツ科学センターなどで練習を行っているが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、施設が閉鎖されている。五輪延期決定から2週間がたった10日には「延期が決まった時は喪失感で抜け殻になりました。コロナの関係もあり、練習も全くしていない状況です」と赤裸々に心境を明かしていたが、再始動した形だ。

瀬戸は昨夏の世界選手権で200メートルと400メートルの個人メドレーで金メダル=東京五輪代表内定を決めている。日本水連は、瀬戸の代表権について維持することを発表している。